これで改善!女性の抜け毛

2021年12月
  • 遺伝と後頭部はげ!親が薄毛だと自分もなるのか

    AGA

    「父親や祖父が後頭部はげだったから、自分も将来そうなるのではないか…」そんな不安を抱えている方は少なくないでしょう。薄毛、特にAGA(男性型脱毛症)には遺伝的要因が大きく関与していることが知られていますが、遺伝が全てを決めるわけではありません。遺伝と後頭部はげの関係性について、そして遺伝的リスクがある場合にどのような対策ができるのかを考えてみましょう。AGAの発症には、男性ホルモンの一種であるテストステロンが、5αリダクターゼという酵素によって、より強力なDHT(ジヒドロテストステロン)に変換されることが関わっています。このDHTが、毛乳頭細胞にある男性ホルモン受容体(アンドロゲンレセプター)と結合することで、毛母細胞の増殖が抑制され、ヘアサイクルが乱れて薄毛が進行します。この「5αリダクターゼの活性度」と「男性ホルモン受容体の感受性」の2つの要素が、遺伝によって親から子へと受け継がれると考えられています。特に、男性ホルモン受容体の感受性に関わる遺伝子はX染色体上に存在するため、母方の家系からの遺伝が影響しやすいと言われています。つまり、母親の父親(母方の祖父)や母親の兄弟が薄毛である場合、その遺伝的素因を受け継いでいる可能性が高まります。しかし、父親が薄毛である場合も、5αリダクターゼの活性度が高い遺伝子を受け継いでいる可能性があり、AGAを発症するリスクはやはり高まります。このように、AGAの発症には遺伝が大きく関わっていますが、遺伝的素因を持っているからといって、必ずしも全ての人が同じように薄毛になるわけではありません。薄毛の進行度合いや発症時期には個人差があり、生活習慣やストレス、頭皮環境といった後天的な要因も複雑に絡み合って影響します。では、遺伝的リスクがある場合、どのような対策ができるのでしょうか。まず、諦める必要はありません。遺伝的素因があることを自覚し、早期から予防的な対策を講じることが重要です。バランスの取れた食事、質の高い睡眠、適度な運動、ストレスのコントロールといった健康的な生活習慣を心がけ、頭皮環境を良好に保つための正しいヘアケアを実践しましょう。

  • 正しいシャンプーで薄毛予防!頭皮ケアの基本

    AGA

    毎日のシャンプーは、頭皮を清潔に保ち、健康な髪を育むために欠かせない習慣ですが、その方法が間違っていると、かえって頭皮にダメージを与え、薄毛を進行させてしまう可能性があります。薄毛を予防するためには、正しいシャンプーの選び方と洗い方をマスターし、頭皮ケアの基本を実践することが大切です。まず、シャンプー選びのポイントです。自分の頭皮タイプ(乾燥肌、脂性肌、敏感肌など)に合ったものを選びましょう。洗浄力が強すぎるシャンプーは、頭皮に必要な皮脂まで奪い去り、乾燥や刺激を引き起こす原因となるため、特に薄毛が気になる方は注意が必要です。アミノ酸系やベタイン系といったマイルドな洗浄成分を配合したシャンプーは、頭皮への負担が少なくおすすめです。また、シリコンの有無も気になる点ですが、ノンシリコンシャンプーが必ずしも良いというわけではありません。シリコンは髪の指通りを良くし、摩擦ダメージを軽減する効果がありますが、すすぎ残しがあると毛穴詰まりの原因になることもあります。自分の髪質や好みに合わせて選びましょう。次に、正しいシャンプーの洗い方です。シャンプー前に、目の粗いブラシで髪全体を優しくブラッシングし、ホコリや汚れを浮かせ、髪の絡まりを解いておきます。その後、38度程度のぬるま湯で頭皮と髪全体を1~2分かけてしっかりと予洗いします。これだけで汚れの約7割は落ちると言われています。シャンプー剤は、手のひらに適量を取り、少量のお湯を加えてよく泡立ててから髪につけます。泡立てたシャンプーを髪全体になじませたら、指の腹を使って頭皮をマッサージするように優しく洗います。爪を立ててゴシゴシ洗うのは頭皮を傷つけるので厳禁です。特に、生え際や襟足、耳の後ろなどは洗い残しやすい部分なので、意識して丁寧に洗いましょう。すすぎは、シャンプー時間の2倍程度の時間をかけて、シャンプー剤やコンディショナーが頭皮や髪に残らないように念入りに行います。すすぎ残しは、フケやかゆみ、毛穴詰まりを引き起こし、薄毛の原因となります。シャンプー後は、タオルで優しく押さえるようにして水分を拭き取り、ドライヤーで髪と頭皮を乾かします。